私は中学卒業後、高専に通いました。
当時は”高専”という学校が輝いて見えていて、「絶対に高専にしか行かん!」という心意気で勉強をしていました。
今考えると何がそんなに輝いて見えたのかよくわからん。
入学してみて1ヶ月ほどでわかったのは、
- 文系には理系の勉強むずすぎる
- パソコンの授業全然わからん
- 卒業出来るんか?これ。
この3つ。
最初の1ヶ月目から補習デビュー達成。
結局5年間、工業関係の勉強を一切好きにならないまま、工業関係とは全く関係のない会社に就職しました。
実際、専門系の勉強が好きだったり、工業関連の会社に就職したい方にとっての高専はとても住みやすい環境だと思います。
ここで出てくるのが、
特に工業に興味のないやつが高専に通って後悔してないん?
といった疑問。
たしかに「絶対後悔しとるだろ」と思われるかもしれませんが、実際のところ後悔は一切していません!!!!
し、行ってよかった!と心から思っています。
高専で後悔したことある?
先ほども言いましたが、後悔自体は一切していません。
ただ勉強はとにかくついていけませんでした・・・。
工業系は好きでないことが分かった
高専に行った理由、
ブラインドタッチがかっこいいから。
めちゃくちゃしょぼい理由。たしか。
実際パソコンのことがわかればかっこいいとは今でも思っているのですが、とにかく全然何を言っているのかわかりませんでした。
インターネットって結局何かもわかってないですし、唯一今でもわかることといえば10進数を2進数に直せることぐらい。
物事何でもやってみないとわからないです。
よね。。。?
結局何もかもわからない5年間でしたが、それでもちゃんと単位も取って卒業しているので・・・
無知の人よりは・・・???
部活に真剣に取り組めた
高校に入ったら、とにかくバイト生活を送りたかったので部活は入らないと決めて入学しました。
と思っていたのも束の間で、私の通った高専では部活にとりあえずは入らないといけないルール?がありまして。
考えるのもめんどくさかったので、見学もせずにバドミントン部に入部しました。
見事に忙しい部活でした。(週5)
・・・・バイト全然出来ん。。。
結局頑張る予定のなかった”部活”という青春を真剣に取り組めたので、結果的には入ってよかったです。
あんなに死にかけながらスポーツを必死で頑張ることはもう死ぬまでないだろう。
絶対に知り合うはずのない人と出会った
当たり前ですが、専門の勉強を学びに来る場所なので、工業に興味がある学生が基本的に通っています。
高専に入学しないと、私は一生このジャンルの人たちと関わらなかっただろうなと思います。
そして5年間通うので、16歳の頃から20歳の先輩たちとの交流も盛んです。
16歳から見たハタチの先輩の大人感といったら・・・
”高専卒”という称号を手に入れた
とにかく”高専卒”という称号を手に入れることだけを目標に頑張りました。
(単位落としまくってたので)
単位数はどうであれ、とにかく卒業さえ出来れば”高専卒”という名だけ手に入る。
いざ卒業して感じるのは、「高専卒です」と言うと「え、頭いいんだ!」って言われることがめちゃくちゃ多い。
やめてくれ~~~~
嘘でも頭良くないんだ・・・(笑)
「高専の中でも底辺を生きてました・・・」
「高専に入るだけで頭いいよ!」
そうじゃないんだ・・・(笑)
高専を生きた人にしかわからない入学方法と、高専生活内の学力の感じ。伝わらん。
関連記事:「高専で習った知識って社会に出てから使ったことある?」の答えはNoだった。
とっても自由な学生生活を送れた
とーにーかーく、
自由!
まず制服が自由なところからバイトも自由に出来て、同級生が高校生活を始めたころからキャンパスライフを送っているイメージ。
こういうところからどんどん落ちていく学力。
普通の高校生活を見ていると、めちゃくちゃ優越感に浸れます。
サボりに休みに、時間が大量だった
大学生と同じ感じの休日があったので、夏休みも8月後半から9月。
普通の高校に比べて大量の休みがありました。
授業はみんな余裕でサボります。(単位さえ取れれば良いから)
みんなでサボってコンビニのアイスを食べたり・・・高専流青春。
バイトを思う存分できた
とにかくバイトが自由でした。
部活をやってた頃はバイトと掛け持ちでひたすらに働く生活。
先生も「おまえ今日シフト入ってんの?行ってみよ~(笑)」のノリ。
今考えると先生から”おまえ”ってどうなんだ・・・普通か。ん?
稼げた分、休日も多かったのでとにかく遊べました。キャンパスライフ5年間って感じ。
高専の先生のお手伝いバイト(雑用)なんかもしました。
バイトって社会経験になるから本当にやるべき。
たくさんの旅行や経験が積めた
5年間という猶予があるので、とにかく何でも比較的若いうちから体験できました。
短期留学に行けたり、バイト代で旅行に行けたり。
長期休暇も長いのでリゾートバイトへ行ったり、とにかく普通に3年間高校に通うよりは経験値アップ出来たはず。
その分高専生は20歳で卒業して社会に出るので、大学生になった方はそこから4年間自由なので、まあ若いうちに自由だったかどうかって話なんですが。
10代で”就活”という期間に参加できた
就活に10代で参加できたのは、個人的にとても大きな出来事でした。
セミナーとかインターンに参加すると、周りは2歳離れた方ばかりなので色々な違いを実感できました。
とにかく高専生と大学生の就活に対するモチベーションの違いは実感しました。
高専は就職率も良く、1社の推薦のみでサラっと就職先が決まる人が多いのでそれが当たり前かと思っていましたが・・・
実際に説明会などに行ってみると、「20社の説明会に行って、面接5社はとりあず受けました」的な。
衝撃。
高専ってすごいな・・・・と思いました、が、まあ私は全然関係のないところに就職したんですけどね。
20歳で社会に出ることが出来た
高専卒で良かったと一番感じることです。
一般的に大学を卒業して就職する人が多い中、2歳下で就職出来たメリットは本当にでかい。
同期の子も全員2個上だったので「なつみはまだ若いから何でもできるな~」とよく言われます。
こっちからすると2個上でもまだ23とか24だし若い、って思いますがやっぱりまだ世間では大学4年生と考えると若い。
こうやってのんきにフリーター出来ているのも、まだ大学生の代という自覚があるからでもあります。
私みたいに途中で会社を変えた人にとっては、”若い”っていうのは本当にでかい。
何事も年齢は関係ないけど。
正直高専に通っていたところで、学力的なものは何も変わっていないしむしろ下がったので、早く卒業して働けているのはとても好都合。
勉強に熱心で、どんどん学力が上がっていっている方なら勉強するべきだと思いますが、
私みたいな学力停止したやつはさっさと働いて大正解、でした。(笑)
まとめ
学校に通っている間は「なんでこんな意味わからんこと勉強せんといけんのん」という考えでした。
入学したのはお前だろって話ですが。(笑)
ただ、人間関係の雰囲気的にも、生活的にも、どの面に関しても結局自由にさせてくれる高専スタイルがとても自分にあっていたと思っています。
それに今でも結局高専で出来た友達と話すのがいちばん気楽に楽しく話せるので、やっぱり行ってよかったなと思えています。
最近ではついに少しだけ、ブログを運営するにあたってプログラミングのちょっとしかない知識が生かせられるようになってきたので・・・!
このブログをすらすら運営できているのは、高専で得た知識のおかげでもあり。
結果オーライ
ってことで、たぶん大丈夫!
そもそも理系嫌いなのに高専に入るのはどうかと思うけど。
苦しかった。