日本初”投票参加型”映画(=インタラクティブ映画)を観てきました!!!
今回はヒプノシスマイクの映画(以下ヒプムビ)で鑑賞中に5回、リアルタイムの投票があり、その投票数によってストーリーが変わってくるという……全48パターンが存在する映画となっている、らしい。
公開から1日経過、すでに3回観に行ってしまった。なぜ前売り券2枚しか買ってなかったんだわたしは。前売りのほうが500円も安いのよ。
ヒプマイ自体のきもちわるい感想は、また別で語るかどうにかするとして、今日は”インタラクティブ映画”がどうだったか、を書いていこうと思う。ヒプマイ知らない人にも、この投票型映画の雰囲気を聞いてほしいからさ。
とはいっても10秒で終わるヒプマイの説明だけは把握してほしいので書く。
『ヒプノシスマイク』はラップで戦う話。出てくるのは7ディビジョン。イケブクロ・ヨコハマ・シブヤ・シンジュク・ナゴヤ・オオサカ・中王区(ここだけ女性グループ、あとはメンズ)。
今回のヒプムビはそのラップバトルのトーナメント戦を実際に客が投票しながら進めていく。だからもう、映画というよりラップバトル観戦、というわけ。
インタラクティブ映画の投票方法
インタラクティブ映画専用のアプリをインストールの上、行う。
映画の最初に自分のスマホで2次元コードを読み込むだけで設定は完了。映画鑑賞中、スマホの画面が暗くなっているが、今回のヒプムビの場合だと毎回ラップバトル終了後に画面上にグループの名前が表示され、どっちか良かった方の名前をタップすると投票完了。
投票時間は10秒、10秒経過した瞬間に勝敗が流れて各々キャラクターが喜んだり悲しんだりする。これが嬉しいでもあり、ごめんねの気持ちになる複雑な感じなこと……(T_T)
ラグとかあったりすんのかなぁ、と少しなめてかかって本当にすいませんでした。一瞬にして、ツギハギ感0で、流れるように、当たり前のようにストーリーが展開されていく。毎回初めて観る映画に変わる魔法の映画。

映画が終了すると、こんな画面が出てくる。最後まで楽しい。
インタラクティブ映画を体験した感想

いつもの映画を観る日には感じない貴重な体験がいくつかあったの、でざっくりまとめる。
- 周りの人のグッズが気になる
- 投票後、結果発表の心苦しさ
- 行く映画館を悩まされる
- 推しが敗退したときの感情
- 無限に行ける。
以下詳しく書いていく。
周りの人のグッズが気になる
普段、ライブに行くとき。別に誰推しが何人いようがどうでもいいじゃないですか。(推し被りが嫌、はまた別の話)でも今回の投票型の場合、パッと周りにいる人達のグッズを見て、なんとなく未来がわかってしまう、という面白さ(良いか悪いかは場合による)
今回のヒプムビ、投票によって対戦ディビジョンは変わるんだけど、1回戦目だけは絶対に固定なの。1回戦目は絶対にブクロvsナゴヤ、ヨコハマvsオオサカ、シブヤvsシンジュク。となるとね、例えば私はオオサカ推しなんだけど、映画館に着いて周りがヨコハマグッズだらけだったときよ。あぁ
初回で観た日、私が今回いちばん大好きなオオサカ曲(作詞R-指定、作曲DJ松永ってことで完璧だと思ってる曲)中に、3人がトイレに行ったの!いちばん盛り上がる(であろう※私調べ)曲中にだよ!?オオサカの優勝はないな……の確信。だってあの3人はオオサカで抜けたもん。別のディビジョン中でもいいところを。あぁ
投票後、結果発表の苦しさ
ヨコハマvsオオサカ!となると、どうしてもオオサカに投票するわけです。結果発表でオオサカが勝ちます。推しがめちゃくちゃ喜びます。その横でヨコハマメンツが「負けたか……」と悲しそうな顔で立ってるわけ。
「わたしのせいだあああああああごめんねええ」
と苦しくなる。
なんなんだ、この気持ちは。オオサカが勝ち進めたの、嬉しいすぎるのに、オオサカに入れた!よりもヨコハマを負けさせた!という気持ちになってしまう苦しさ。とまあこんなにも感情移入出来るぐらい毎回の映画楽しいんですよ。面白い。
私は3回行って、シブヤvsシンジュクの結果が3回ともシブヤが勝ち進んでいて「私が映画に通えば通うほどシンジュクが落ち込んでる……もう観ないほうがいいのでは、可哀想、顔が」とまでも、感情移入出来ます。
行く映画館を悩まされる
当たり前のことかもですが、例えばイケブクロディビジョンのメンツは池袋代表のラップチームなわけです。なので、池袋の映画館にはイケブクロ推しが集まるんですよね。そりゃそうだ。
今日私は池袋のグランドシネマサンシャインで観たが、イケブクロ圧勝でした。知り合いも昨日新宿で観てシンジュクが優勝したと。
……ちょっとまって、そんなの私確実にオオサカ優勝が見たいなら大阪行くしかないやんけ。の私に朗報が入ってきた。
「東京の”日本橋”の映画館、オオサカ優勝が続いてるらしい」と。なにそれおもろ。大阪にも日本橋あるから?え?そゆこと?みたいなノリでさっき日本橋のTOHOシネマ、行ってきました。オオサカ優勝!!!!!ありがとう!!!!!
そんなオタクたちに、最強すぎるページが出来たのだ▶”各劇場投票結果”。劇場ごとの投票された割合が見える、ということはおおよそではあるが未来がちょっとだけ見える!面白すぎるこのシステム。
推しが敗退したときの感情
3回中、2回はオオサカ1回戦突破したんだけど、1回だけ初戦敗退した回がありました。
映画は楽しかった。そりゃオオサカが負けてくれないと一生ヨコハマの新曲聴けないし、オオサカが初戦敗退したときどんな会話を繰り広げるのかも聞けない。からまあ1回は観なきゃだめだったから良いんだ。けど
初戦敗退したあとの推しが出ない1時間……だめだ、もっと観たい!この回終わったらもう一回観に来てオオサカを勝たせなきゃ!!!という無限ループ。そしてやっぱり負けてる会話を聞かされるのつらい。
無限に行ける。
というわけで、無限に行けちゃうんだなぁ。危ないなぁ。
だって毎回全然変わるんだもん。しかもさ、物語シーン5割・ラップバトルシーン5割、とかだと何度も行くと「あ〜物語シーンもう暗記しちゃったわぁ〜」ってなるじゃん、物語1割・ラップバトル(と、投票によって変わるセリフたち)9割というさ、通えるのよ。
全ディビジョンが優勝してる回を観たい!とは思いつつも、やっぱりオオサカがいちばん良い曲歌ってるからさ(私の目には)、どっちかというとオオサカ優勝回を後10回観たい方が強くはある。
ちなみに、ヒプマイ知らない人は楽しめる?

「ヒプマイ、少し気になるかも」という気持ちがある人は、知らない人でも楽しめるとみた(私調べ)!
全く、一切イラストすら知りませんし、アニメとか興味ないです系の方は、楽しめるかはわかんない。というかそんな人は来ないか、と思う。
「ヒプマイ、少し気になるかも」
勢が楽しめるだろうな、と思う理由を5つ。
- 物語がほぼなく、キャラの動きが良い
- 最初の10分でなんとなくキャラが掴める
- 新曲ばかりだからオタクと曲の知識一緒
- ラップだから楽しみやすい
- 投票できるから途中で飽きない
想像以上のヌルヌル動くキャラたち、かっこいいラップ、そもそもほぼラップバトルなので物語がなく、むしろ「ヒプマイ気になるけどキャラ多すぎてわからん!」人におすすめ。キャラごとの特徴とかラップ、漢字フルネームの自己紹介もあって、この映画1本でとりあえず全キャラがわかる。
ヒプマイの欠点って、ドラマCD、アニメ、コミック、舞台、アプリゲーム、色々ありすぎてどこから手をつければいいか難しいし、それらごとに若干ストーリーが違ったりするの。だからこの映画1本さえ観れば、全キャラの把握ができる!という優れ作品でした。
ヒプマイ知ってる人に劣る点としては、2曲ほど既存の曲があるのでそのときに知らないこと。と、ディビジョンが違うキャラクター同士の会話(勝負決まったあとの一言言い合う、みたいな)が知ってる人だと「あ〜〜仲悪かったのに喋れてる〜〜(T_T)」みたいな、そういう。その感動は出来ないかな、ぐらい。ほんとそれぐらい。
ヒプマイ自体、毎回YouTubeに上がるPVのかっこよさは異常だけど、映画となるとよりかっこよかったんで、まじで気になる人におすすめ。
ということで、ヒプマイ知らない人に向けてのインタラクティブ映画の感想でした。2500円でこの楽しさは安い。
